このブログについて

外資系企業についての情報は増えていますが、主に外資のカルチャーや企業文化について解説したものが多く、どうすれば外資系企業に就職・転職できるのかについては、驚くほど情報がないのが現状です。

 また、外資系企業への就職活動は、日系企業を対象にした場合とプロセスや考え方が異なる点が多く、日系企業での経験しかない人には、戸惑うことが多いです。

当ブログでは、主に職務経験があり、英語が「ある程度」話せる日本人に向け、外資系企業に転職する方法について解説します。

 ※外資といっても、アメリカとイギリスの企業についてです。アジアやヨーロッパの企業は、かなり事情が異なると思いますので、ご注意ください。

外資に採用される英語を身に着けるには

「今はまだ無理だが、長期的に英語を身に着けゆくゆくは外資に転職したい」場合、目指すレベルによって取るべきアクションが異なります。

とりあえずTOEICで700点くらい取って、外資だけどガチで英語を使うわけではないポジションに就きたい場合は、今期さえあれば自力での勉強や、英会話スクールへ通うことで実現可能だと思います。

一方、英語会議があったり上司と英語でコミュニケーションするくらいのレベルを目指すのなら、一番簡単な方法はお金を貯めて短期留学することです。簡単じゃないじゃないか、と思うかもしれませんが、自力で勉強したり英会話学校に通ったりしただけでそのレベルに到達できた人を、私は知りません。よほど語学の才能があるとか、素養がある場合を除き、時間ばかりかかってそのうち年齢的にタイムオーバーが来ます。

身もふたもないことを申しますと、外資にいる人の大半は、帰国子女だったり、学生時代数年間留学できるくらい裕福な家庭に生まれた人です。そして一部の人が、社会人になってから自力で貯金し、短期留学で語学を身に着けています。300万円貯めてイギリスに1年行った人、100万円貯めてフィリピン留学した人さまざまです。そしてその短期留学でも、元々得意な人でない限り、「ペラペラ」にはなれないのが現実です。

本気で英語を学び、自分のキャリアに役立てたいと考えている人は、くれぐれも「毎日すこしずつできる」とか「聞くだけで」という言葉に騙されないでほしいと思います。

短期での転職は許されるか

外資は日系企業に比べ、短期での転職がネックになる確率が低いです。外資で働いている人や外国人の職歴を見ると、2~3年での転職は普通にあります。これは、転職があたり前の環境であることと、また事業再編や閉鎖等で、解雇されることも多いからです。

ですが、全ての外資系企業が短期転職を全く気にしないというわけでは当然ありません。面接をする人たちの多くは日本人で、外資勤務とはいえ長い間日本の文化の中で育ってきた人だということを忘れないでください。短期であろうとなかろうと、転職理由は必ず聞かれます。そこできちんと説明できるかどうかがカギとなります。

外資を目指していたところ日系企業の海外事業部を勧められた

「英語を使って国際的な環境で働きたいということであれば、日系企業の海外事業部でも同じことだろう」というのは、転職エージェントの常套文句です。

結局、ご自身が何を求めているかによると思います。英語を使った業務経験が欲しいだけならそれでも結構だと思いますが、海外事業部といっても考え方やいる人は完全に日本企業ですので、異文化としての外資を経験してみたい、という人には、日系企業は正しい選択ではないでしょう。

専門的な職歴がないが外資系企業に転職したい

派遣や契約社員、アシスタント職での入社をおすすめします。全く職歴がないと厳しいかもしれませんが、採用のハードルはぐっと下がります。業務で結果を出せば正社員登用や昇進のチャンスも十分にあります。ただ、これは運に左右される部分も大きいので、まずはそこで経験を積み、次の転職でもう少し上のレベルを目指すことも視野に入れてください。