念のため説明すると、LinkedInとはビジネスに特化した、FacebookようなSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)です。海外での利用は盛んで、全世界に3億人以上のユーザーがいると言われていますが、日本での利用者は非常に少なく、ほぼ外資勤めの人しか登録していないのが現状です。
この「外資系の人しか登録していない」というのがミソで、それゆえに外資系の求人や転職に特化したメディアとなっているのです。LinkedInに登録するメリットは大きく3つあります。
- 外資系の転職エージェントや、企業の人事から求人紹介が来る
- LinkedInを通して直接求人に応募できる
- 他人のプロフィールを閲覧できる
1.がずばり、一番のメリットだと思います。LinkedInに登録し自分のプロフィールを公開していると、転職エージェントや、ときには企業の採用担当者から求人情報が届きます。ただし、そうなるためには、プロフィール上で英語ができることがわかるようにしておく必要があります。
プロフィールは、日本語と英語両方のバージョンを作成し、TOEIC等英語のテストを受けたことがあるなら、点数を記載してください。また、職歴があまりない人も、スカウトは受けづらいと思います。
「スカウト」と書きましたが、エージェントや採用担当は、あくまで応募者の網を広げようとしているだけであって、向こう連絡が来たからといって採用確率が高いというわけではないことにご注意ください。
英語を使って業務ができる人材は足りていないので、似たようなプロフィールの人に、一律に声を掛けて回っているだけです。ですから、先方からのコンタクトであってもこちらからの応募であっても、同じくらい書類選考や面接の準備は必要ということです。
「2.LinkedInを通して直接求人に応募できる」ですが、これは意外と知られていない機能です。LinkedInのメニューに”Jobs”をクリックすると、求人を検索する検索窓や、おすすめの求人が出てきます。
LinkedInのおすすめ求人機能は、単純に業界で絞っているだけで、正直あまり優れているとはいえないので、ご自分で検索してみてください。業種・職種にもよりますが、かなりの数の求人が出てくると思います。気になるものがあれば保存したり、画面から直接応募もできます。応募はワンクリックであまりにも簡単なので、CV等必要書類を添付し忘れないよう、ご注意ください。
これらの求人応募機能は、当然ながら他の人には見えないようになっています。
最後に、「3. 他人のプロフィールを閲覧できる」について。これは1. 2. に比べると大したメリットではないですが、他人の職歴って気になりませんか?特に始めて外資系企業への転職活動をする場合、この会社に勤めている人の前職は何だったのかとか、海外留学していたのかとか、なんとなく雰囲気を掴みたいことがあるのではないかと思います。また、面接前に面接担当者の名前を教えてもらえた場合は、LinkedInで下調べをすることができます。
ちなみに、LinkedInでは他人のプロフィールを閲覧すると、そのことが本人にわかる(足あとが付く)ようになっていますので、相手に知られたくない場合は注意してください。
LinkedInの活用法、プロフィールを魅力的にする方法等はネット上にたくさん情報があるので、興味がある方は調べてみてください。また、有料版であるLinkedIn premiumについて、一度試したことはあるのですが、そこまで有用である印象は受けませんでした。普通に転職活動をするためでしたら、無料版で十分だと思います。