年齢と経験

これは本当に場合によりけりかもしれませんが、一般的に日本企業では若い人が好まれ、30歳を過ぎると、書類審査の通過率が下がるとも言われるようです。理由としては、他社での癖がついておらず、体力があり、従順である、といったことが挙げられるかと思います。

では、外資系企業の場合はどうなのでしょうか?私の経験では、逆のケースが多かったです。転職エージェントや企業との面談で、「もっとシニアな人を求めている」と何度が言われたことがあります。ここで注意しなければいけないのは、シニア = 業務経験が長いということで、お年寄りという意味ではない、ということです。

私の感覚ですと、ざっくり実務経験5年未満をジュニアレベル、それ以上がシニアレベルのスタッフ、といったところでしょうか。これは業界によっても異なるかと思います。社員の在籍期間が長い会社では、もっと長いスパンであるかもしれません。

中途採用の場合スキルベースで人を雇うので、ポテンシャルや若さを重視した採用は、あまりない印象を受けます。(もちろん例外はあり、外資でも「若い人が欲しい」とはっきり言われたこともありますが。)

よく日本企業で評価される、従順であること、素直であることは、外資ではあまり評価されないと考えておいた方が良いでしょう。もちろん、自分の過ちを素直に認め他人から学ぶという意味での素直さは大きな価値ですが、いわゆる「やる気ならあります」「何でもやります」「御社に骨を埋めます」といった素直さは、外資でアピールするには少しずれています。

アピールすべきは、企業が求めている職務・人物像にいかに自分がマッチしていて、自分を採用することでいかに企業にメリットがあるかです。なぜその企業は自分を雇うべきかということを説明し説得する、という姿勢が重要です。