転職活動を始めようとしている人が一番迷うのは、「どの転職エージェントを選べば良いのか」ではないでしょうか。特に外資に狙いを定めて転職活動をする場合は、外資に特化したエージェントでないといけない気がするかもしれませんが、私は複数種のエージェントをミックスで使うことをおすすめします。それぞれに長所・短所があり、受けられるサービスが異なるからです。
①日系大手エージェント―リクルートエージェント
外資への転職活動を始めるにあたり、まず登録をおすすめするのが、リクルートエージェントです。理由は、国内最大手の圧倒的な案件数です。日系企業ばかりじゃないの?というイメージがあるかもしれませんが、意外に外資案件を豊富に持っています。転職活動では、いかに自分に合った案件を見つけるかが大切なので、まずはここで案件数を稼ぐことをおすすめします。
また、サービスも日々進歩を遂げており、コンサルタントとの初回面談後に問題がなかったか、後日マネージャから確認が入ったり、ポータルサイト上で案件応募や管理ができたりと、かなり使い勝手が良いです。
何より私が気に入っているのは、コンサルティングの質です。応募先企業の傾向について教えてもらうことができ、また面接での回答内容をメール上で添削してもらい、そのレベルも非常に高かったです。
ただし、コンサルティングについては担当コンサルタントの質に大きく左右されるので、常にハイレベルのサービスを提供しているかは微妙です。私は2度お世話になったことがありますが、1度めの担当者は正直そこまで、という感じでした。求職者の職務レベルに合わせて、コンサルタントのレベルも変えているのかもしれません。
②日系中小エージェント・外資&MBA特化型―アクシアム
次は、外資系企業への転職と、MBAホルダーの転職に特化したエージェント、アクシアムです。この会社の特徴は、その時の転職のみでなく、全体的なキャリアプランニングについてアドバイスしてくれるところです。
キャリアビルディングには、どのようなタイプがあるのか?マネジメントを任せてもらえる年齢のリミットは?シニアレベルになると、転職方法はどう変わるのか?等、他では誰も教えてくれないようなアドバイスをもらえます。
また、(おそらく)少数精鋭で運営しているため、コンサルティングの質にそこまでバラツキがありません。日系企業とは異なり、外資ではどのような点が重視されるか等、経験豊富なコンサルタントに相談できます。
ネックはやはり案件数です。新規案件が毎週ザクザクでてくる感じではないので、案件数は他で補う必要があるかと思います。
※一応外資・MBAに特化しているとはいえ、実は日系企業の案件も複数持っています。
③外資系大手エージェント―ロバートウォルターズ
外資系を目指す人なら、一度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?国内外資系エージェント最大手の、ロバートウォルターズです。後述するWahl & Caseもそうですが、基本的に外資系のエージェントは、求職者に担当が付くのではなく、案件(企業)に対して担当者が付きます。よって、登録すると違う人から続々とメールが来ます。
基本的に彼らの営業スタイルは肉食系です。ガンガン営業し、応募させ、自分の案件で決めさせる。そうしないと、歩合給が稼げないからです。○ヶ月中に売り上げ○円達成しないとクビ、という厳しい世界のようです。
ですから、彼らが電話を掛けまくってきても、自分の案件をゴリ押ししてきても、そういうものなのでしょうがないです。あまりに迷惑なら、怒ってもいいと思いますが。
案件数確保におすすめします。
④外資系中小エージェント・業界特化型―Wahl & Case
外資系エージェントにも、業界特化型がいくつかあります。ここでご紹介するWahl & Case (ウォルアンドケースと読みます)は、ファッション・ラグジュアリー業界に特化しています。業界特化型だけあって、面接前のアドバイスはかなり参考になります。
こちらも、上述したアクシアム同様、業界特化型だからといってファッション案件しかないというわけではなく、他業界の案件も多数あります。彼らもビジネスですから、専門の業界だけに絞っていても立ち行けないのだと思います。